キャリアパスの根幹にもなるスキル
介護の仕事には、利用者の身体に直接触れてお世話をする身体介護と、身体には触れないでお世話をする生活援助があります。
身体介護には、排泄介助、入浴介助、食事介助の他、移乗介助、更衣介助が含まれます。
また、生活援助は掃除、洗濯、食事の準備といった家事全般のお手伝いをすることを指します。
他には、リハビリやメンタル面でのケアも介護士の仕事です。
自分では日常生活が困難な方の手助けをしつつ、自立した生活を送れるように導くことが介護士に求められる役割です。
介護士に必要なスキルは、まずコミュニケーション能力です。
利用者は、様々な個性を持つ人間です。
年齢、性別、性格のみならず、多彩なバックグラウンドを持つ方々の声に耳を傾け、信頼関係を築かなければなりません。
利用者の立場に立ち、相手が何を望んでいるのか察してお世話をすることが必要です。
また、家族との密接なコミュニケーション、協力も欠かせません。
さらには医療従事者との橋渡し役を担う場合もあるので、まさにオールマイティなコミュニケーション能力が求められます。
そして、物事に対して柔軟に対応できることも必要です。
介護には、これさえやれば十分というマニュアルは存在しません。
介護を受ける方の要望はそれぞれ異なるため、ひとりひとりに誠実に向き合い、対応の仕方を変えていける柔軟性を持った介護士が重宝されます。
コミュニケーション能力と柔軟な対応力、これらを持ち合わせていることがキャリアパスの根幹にもなるといえます。
これから介護士を目指したい人も、キャリアパスについての知識をつけて、役立つスキルを備えておくことが大切です。